先日、エントランスホールのサンゴ水槽で2匹のナマコが仲良く(?)重なっている姿を目撃しました。太い方がオオクロシカクナマコ(体長30㎝ほど、性別不明)で、細い方がニセクロナマコ(体長50-60㎝ほど、オス)です。こんな格好、初めて見ました(笑)
普段は広い水槽のサンゴの陰などでそれぞれじっとしている時間が長く、こんな風に2匹が接近する姿はほとんど見かけることはありません。なかなかレアな姿です。
実は、この2種のナマコは飼育歴が長く、この水槽が完成した直後の2004年1月から飼育しています。そろそろ丸18年になります。
今から16年前に撮影したサンゴ水槽にもオオクロシカクナマコが写っていました↓
こちらは2006年1月撮影。これは2匹が一緒に写っている一番古い写真になります。
こうやって見ると、オオクロシカクナマコの方は18年前と今を比べても大きな変化はないように見えますが、ニセクロナマコの方はより長く伸びたような…
ところで、ナマコの寿命についてはあまりよくわかっていないようです。一般的に5-10年程度だと言われることが多いようですが(種類によっても異なるとは思いますが)、いつまでも元気にいて欲しいと、彼らの姿を見かけるたびに思っています。
ちなみに、このナマコたちは砂の中に含まれる有機物を餌にしていて、水槽のお掃除係という大事な役目も担っています。
【飼育研究部 森滝丈也】