今年もコーラルリーフダイビングゾーンにコブシメを展示しています。
卵から孵化したときは全長が1.5cmほどですが、現在は30cmくらいまで大きくなりました。
コウイカの仲間は体の色を瞬時に変えることができますが、コブシメもその時々によって体色が違います。
たとえば、お腹が減っているときは黄色や黄土色っぽく見えます。上の写真だと、右側の個体がお腹が減っている状態です。
こんな感じで全体的に黄色味が強くなります。
餌を食べるときは、このままの色で触腕を伸ばして捕まえたり、体色を変えて腕先の一部も黒色に変えたりもします(触腕は餌をつかまえるための2本の腕で普段は隠れています)。
これは棒の先にエサをつけて給餌しているところで、腕先の一部を黒色に変えるのは、魚に対する疑似餌ではないかと言われています。
そしてこの後、エサをつかむとまた体色を変えます。
自由自在です。
今度、コブシメを見られるときは体色にも注目してみてくださいね。
【飼育研究部 つぼんぬ】