先日、志摩の漁師さんからキンセンガニをいただき、さっそく、へんな生きもの研究所で展示開始しました。現在、タコノマクラ水槽に居候しています。
本種は波静かな浅海に生息する中型のカニで、甲羅の幅は60㎜ほど。特に珍しい種類ではありませんが、水族館で展示する機会はそれほど多くありません。
特に目を引くのは8本の歩脚。全ての歩脚の先端がヒレ状に変化しています。
歩脚の色は鮮やかなレモンイエローで、これがまた爽やかな印象。良い感じです。ヒレ状の歩脚は砂の中に素早く潜ったり遊泳するために特殊化したようです。この機能美に萌えます(笑)
一説では、キンセンガニ(金銭蟹)の和名はその色と円形の姿に由来するそうです。今のタイミングなら、さしずめ「金メダル・ガニ」でしょうか?
【飼育研究部 森滝丈也】