展示生物の話題ではありませんが、昨日、偶然出会った多毛類(ゴカイの仲間)がなかなか美しかったので紹介します。
この多毛類はタカアシガニのエラの中に隠れていました(タカアシガニに対して悪さをする存在ではないようです)。体長は4-5cmほど。
種類がわからなかったのですが、研究者の方からミノイソメ Iphitime doederleini だと教えてもらいました。調べてみると、この仲間(ミノイソメ科)はカニまたはヤドカリの鰓腔か頭胸甲上に生息するらしく、日本からはこのミノイソメ1種だけが知られているようです。
というわけで、水族館では展示生物扱いにはなりませんが、水槽のタカアシガニのエラの中にこんな生物がステイホームしていると想像するだけでも楽しいですね(私はね)。
【飼育研究部 森滝丈也】