実は、前回のカンムリヒトデの話には続きがありまして…
自切したカンムリヒトデの腕の付け根を確認していたら、何やら目に留まるものがあったのです。
大きさは1㎝弱ぐらい。初めはヒトデの内臓の一部?かと思いましたが…
…こ、これは!すぐにピンと来ました。
しばらく放置して少し伸びた姿を確認すると…(ドキドキ)
やはりそうです!シダムシです。大きさは9.6㎜
うひょー!
このシダムシは実に魅力的な姿をしていて、萌えます。
カンムリヒトデの中で2年3ヶ月、隠れていたのでしょうか。
さて、そんな私を興奮させるシダムシとは…
もうご存じですよね(笑)。ヒトデに内部寄生する甲殻類です。
今年は研究者の方(チームシダムシ)との共同研究で、2月に3種(ユミヘリゴカクノシダムシ、ヤマトイシダタミノシダムシ、オトヒメゴカクノシダムシ)、7月に1種(アカヒトデシダムシ)を新種記載しています。
ここにきて、またまた未記載種(まだ知られていない種、新種候補)に出会えるとは!
いくつか採集できれば、この種も新種記載したいですね。
【飼育研究部 森滝丈也】