細長いミミズのような姿をしたカセミミズは貝殻を持たない原始的な軟体動物(貝の仲間)です。決して、カワイイ!とか、一般の方にウケるとか言えませんが、軟体動物の進化を考える上では非常に興味深い存在で、興味深い生物です(私は好きです)。
以前、このカセミミズをわざわざ見にロシアやアメリカの研究者が来館したことがあるほどで、ある意味、マニアックと言えるかも(笑)
このカセミミズが昨日、1年半ぶりに水族館にやってきました(前回は2018年の3月と6月でした)。
へんな生きもの研究所のアパート水槽、ヒメセミエビと一緒に展示しました。大きな個体だと体長30㎝近くになりますが、この個体は12㎝ほどでしょうか。
カセミミズは茶褐色の地に黄色や緑色の斑紋があります。細長い体の前端に口がありますが、目や触角はありません。個人的な萌えポイントはこの口ですね(笑)
海の中でヤギ類に巻き付いてそのポリプを食べます。以前、ウミウチワ(ヤギの仲間)を積極的に食べていたので、今回もウミウチワを与えてみようかと考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】