梅雨のジメジメしている中カッパを着てトレーニングするのがおっくうなまえだです。
さて皆さん、セイウチの耳って見たことありますか?
それがこちら
目の後ろにあるのが耳の穴です。体の割に小さな穴が空いているだけ。お客さんにもよく「こんなに小さくて聞こえているのか」と質問を受けます。
セイウチたち、実はめちゃくちゃ耳が良いです。(目も良いですが)
セイウチに限らず、水棲哺乳類は五感の中でも音に頼って生活している者が多いです。イルカやクジラの仲間は有名ですよね。
水が濁ってしまったり、深く潜ると目からの情報が当てにならなくなります。
さらに音は水中では空気中よりも4倍以上速く、より遠くまで伝わる性質があります。
そのため音を頼りにするように進化してきた生きものが多いのでしょう。
加えてセイウチたちは私たちの言葉を、単語であればある程度聞き分けて、記憶することが出来ます。
イルカやアシカのショーでは身振り手振りで生きものにサインを出すことが多いのですが、セイウチの場合はある程度言葉だけでも伝えることが出来るのです。
トレーナーが「ゴロンして」と言えば寝っ転がりますし
「笑って」と言えば笑ってくれます。
ぜひ鳥羽水にお越しの際は、そんなセイウチたちの凄い能力にも注目しながら、ふれあいタイムやトレーニングをご覧下さい。
【飼育研究部 まえだ】