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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

パラオオウムガイが産卵中

先日の飼育日記で紹介しましたが、現在、パラオオウムガイの産卵誘発のため飼育水槽の水温を21.0℃に上げています。

水温を上げ始めて5日後に産卵し始め、今日までに6個産卵しました(正常卵は4個)

産卵の瞬間に遭遇することがないので、どの個体が産卵しているのか、今のところはっきりしません。

昨晩も知らないうちに誰かが産卵していました。

日中にちょうどメス4匹のヴァランシエンヌ器官を観察していましたが(ヴァランシエンヌ器官はオスの精包を受け取る器官です)1匹のメス(№87)に精莢を確認したので(矢印)この個体が産卵したのでは?と推測しています。

また、オウムガイの卵は岩などに接着するための外殻に覆われていますが、硬化する前に引き抜いた触手のあとが穴になって残っています。

この数や並びを見比べれば、産卵個体の特定ができるような気が…気が…

今のところ妄想に過ぎませんが(笑)

産卵個体は不明ですが、いずれにしてもパラオオウムガイの産卵は順調なので、今後の経過に期待しています。

うまく受精していれば産卵から10ヶ月ほどで孵化に至ります。

【飼育研究部 森滝丈也】

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