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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

おかしな!お菓子な!?生きものたち 開催中!

いよいよ明日からゴールデンウィーク!

三重県でゴールデンウィークと言えば、そう、今年は伊勢市で開催中の全国菓子大博覧会!(お菓子博)

全国からお客様が続々三重県に遊びに来られるようです。

そんなお菓子博に負けまいと、鳥羽水族館でも水の中に生息するお菓子の名前がつく生きものや、お菓子のように見える生きものを一堂に集め、水族館ならではの水中菓子博覧会を開催中!(5/14日まで)

で・す・が

そこは三重県が総力上げて取り組んでいる お菓子博です。

何と志摩の某水族館も伊勢の某水族館も同じ内容の企画展を開催することに…

もう、企画内容も展示生物も完全にかぶってしまっています…はぁ

 

マンジュウイシモチとか。

スカシカシパンとか。

パンケーキリクガメとか。

 

う~ん、何とか鳥羽水族館でしか見る事ができない おかしな お菓子な 生きものはいないものか…考えましたが、これがなかなか難しい。

それでも、先日、ふと候補を思いつきました。

 

それは5月のこの時期にピッタリで、おかしな お菓子な生きものです。

でも、鳥羽水族館に入館したのは2015年が最後…もう2年も展示していません。

数年に一度しか手に入らない比較的珍しい貝です…

入手はかなり難しいでしょうが、これは賭けてみるしかない?!

 

狙うは熊野灘の深海水深300m

すると、6回目、最後の網でなんと奇跡的に採集できました!(いや、ホント偶然ですが)

ゲットしたのは…

ジャジャーン!チマキボラです!

チマキボラのチマキとは粽(ちまき)のことで、その形が似ていることからこの名前が付けられたそうです。

ちまきは中華料理のイメージもありますが、5月と言えば、やはり端午の節句のちまき餠ですよね(少し強引?)

 

日本の中部以南からオーストラリアにかけての暖かい海の水深100~400mあたりに生息していて、死ぬと貝殻は退色してしまいますが、生きている貝はやわらかなピンク色でなかなか美しい貝です。

形も魅力的。

 

英名はJapanese Wonder、学名はThatcheria mirabilis

ワンダーもミラビリス(‘驚異’の意)も共にこの貝の造形美を伝えるもの。

まさにおかしな お菓子な貝です(よね?)

チマキボラは、以前は日本近海でしか採集できなかった為、非常に高価な貝だったそうですが、今はフィリピン近海で比較的多く採集されるため、値段はそれほどでもないようです。でも、三重県のチマキボラは貴重ですよ。

今回の個体は大型ですし。必見です!

 

へんな生きもの研究所のサガミモガニ水槽で展示していますので、ゴールデンウィークはぜひ、鳥羽水族館へ!

【飼育研究部 森滝丈也】

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