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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダイオウグソクムシから新たなロクソソマ類が見つかりました

内肛動物ロクソソマ科はお気に入りの動物群のひとつ。

これはダイオウグソクムシの胸脚に付着しているロクソソメラ属の一種(Loxosomella sp.)

がっしりと太い8本の触手にモジャモジャと毛が生えて、かなり粗野な印象。体の大きさは0.6mmほどです。

触手冠の中に肛門と口があり、顕微鏡で観察していると排便することがあったり、なかなかカワイイ。

これまでに5号、12号、13号、26号の胸脚から見つかっています。

 

今日は27号がちょうど観察しやすい場所にいたので、27号にもこのロクソソメラ(Loxosomella sp.)が付着していないか探してみました。

すぐにそれらしいものが見つかりました…が、いつものと明らかに姿が違う。

これは…別種のようです(大きさは1mm以下)

ロクソソメラの仲間ではなく、全体的な雰囲気からすると、どうもロクソミトラ(Loxomitra属)ぽい。

ところが、どことなく違和感が…

なんだろ?

 

少し考えて気がつきました!

このコは肛門の位置が前後逆になっているようです。

あぁ、ガラス越しだとこれ以上詳細に観察できないのがもどかしい…

通常、ロクソソマ類の肛門はこの画像のように、萼部のせりあがった側にあります(これは別の場所で採集したロクソミトラの一種)

見比べると、やはり今回のロクソソマの肛門はせりあがった側にはないように見えます。口と肛門が逆になっているようです(結論づけるには、さらに詳細な観察が必要ですが)

実は、こんな風に肛門と口の位置が逆になった珍しい体制のロクソソマは既に知られていて、ウシロマエロクソソマの和名が付けられています(明らかに今回のとは別種ですが)

気になるので備忘録として飼育日記で紹介します。

詳細がわかればまたお知らせします。

【飼育研究部 森滝丈也】

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