エントランスホールにあるサンゴ水槽で2003年からサンゴ(ミドリイシの仲間)を飼育しています。
中でもこのスギノキミドリイシは、飼育開始から10年以上経過しています(枝を折って株分けしていますが)
それが秋ぐらいから、少し変な姿になってきました。
お分かりでしょうか?枝の先端がブロッコリー状になっています。
ミドリイシの枝の先端にあるポリプは「頭頂体」と呼ばれ、サンゴの成長点にあたりますが、どうもこのスギノキミドリイシは何らかの原因で、本来は枝の先端に一つだけあるはずの頭頂体が「多頭化」してしまったようなのです。
年が明けた本日、再度撮影してみると、先月に比べて多頭化した部分は少し広がって(展開して)きたように見えます。
ここを起点にこれから四方八方に枝分かれしていくのかも知れません。
ちなみに水槽の全てのスギノキミドリイシが同じ姿になっています(他の種類は変化ありません)
今のところ原因は不明ですが、スギノキミドリイシだけに何かが作用したようです。
【飼育研究部 森滝丈也】