スイクチムシ…見かけからは想像つきませんが、実はゴカイなど同じ多毛類(環形動物)の一員。
170種ほどいるほとんどがウミユリ類(ウミシダ類)に寄生していますが、ごく一部がヒトデ、クモヒトデ類から報告されています。
一昨年、去年と熊野灘の沖合底引き網で採集した複数種のヒトデからスイクチムシ(Asteriomyzostomum属未記載種)が見つかっています。
さぁ、今年も引き続き死んだヒトデを解剖してスイクチムシを探していきますよ!
さっそく昨日、今年初めてとなるスイクチムシを発見!
今回のスイクチムシは幽門盲嚢から見つかりました。
Hostであるこのウデナガゴカクヒトデからは肛門近くにある直腸嚢と消化腺である幽門盲嚢からそれぞれ少し形態の異なる(ように見える)2種?のスイクチムシが見つかっています。
同じヒトデに2種のスイクチムシがいるのでしょうか?この2種が別種なのか精査する必要がありそうです。
興味深いので備忘録としてアップしておきます。
引き続き調査していきたいと思います。
【飼育研究部 森滝丈也】