シダムシ好きの皆さん、こんにちは!
昨日はアカヒトデからシダムシ(アカヒトデシダムシ・普通種)を見つけましたよ。
シダムシはヒトデの体腔内に寄生する甲殻類の仲間。
いまのところ日本から正式に報告されているのは3種類ですが、その他に未記載種が4種類ほど知られています。
さて、見つけたアカヒトデシダムシはこちら。
元々1個体だったものがちぎれてしまった可能性が高い4ピース(№1)と…
さらに4個体(№2~№5)
(※画像は論文使用のため非公開)
つまり今回のアカヒトデは5個体のシダムシが寄生されていたものと思われます。
№1と№2(画像2枚目左上)は100%アルコールで固定しましたが、№3と№4,№5はひとまず生かしたまま観察してみることに(ヒトデから離れて生存できるのかどうか…)
興味深いのは、№4と№5はヒトデの体壁に癒着?していたこと(矢印)
通常はヒトデの体腔内で独立しているはずですが。
こういう事例を確認したのは今回が初めてです。
そして、今朝。
おぉ!リラックスしたように外套をのばしているじゃないですか!
これでも甲殻類です。
【飼育研究部 森滝丈也】