熊野灘の沖合底引き網で採集されたヒメヒトデの仲間からスイクチムシが見つかりました
見かけからは想像つきませんが、実はゴカイなど同じ多毛類(環形動物)の一員です。
前回このスイクチムシを見つけたのは4月だったのでおよそ2ヶ月ぶり。
前回に続いてヒトデ1個体に2匹のスイクチムシが寄生していました(矢印)
このヒメヒトデのスイクチムシは大きく突出した口が特徴で、個人的にはそこがとてもセクシーに思えます。
ちなみにこちらが3月に採集した個体。体の厚さの違いがわかるでしょうか?
ムッチムチだったのはどうやら性成熟に達していたからのようです。
このスイクチムシは普段、体が鞍状に湾曲しています。
だからか、正面から見るとぬいぐるみみたい(笑)で、いぼ足をモゾモゾと動かす姿はとてもかわいい。
寄生生物なので生きた状態の展示は難しい(小さすぎるし)
このアモーレな雰囲気が伝わりにくいのが残念です。
【飼育研究部 森滝丈也】