つい最近も書き込みましたが…
沖合底引き網で採集されるウデナガゴカクヒトデにずっと探し求めているシダムシが寄生しています。
シダムシとはヒトデの体腔に寄生する甲殻類で、日本から正式に報告されているのは3種類ですが、その他に未記載種が4種類ほど知られています。
これまでに熊野灘の漸深帯からシダムシの報告はありませんでしたが、今シーズンだけで新たに3種類も見つけました。
中でもウデナガゴカクヒトデのシダムシはかなり珍しい。つい最近、1月以来となる2個体目を採集したばかりです。
それが、本日ウデナガゴカクヒトデを解剖していると…
大興奮です。
前回はプリップリの成熟個体でしたが、今回こんな若い個体が見つかるとは!
今シーズンは発達状態の異なる3個体を採集できたことから、このシダムシの成長の概要が判りそうです。
【飼育研究部 森滝丈也】