熊野灘の漸深帯で採集されたカイメンについて書き込んだ次の日、ブログを見た研究者さんに声をかけられました。
「あんなカイメンは見たことがない。珍しいですよ、きっと。調べますよ~」と。
おぉ!それは興味深い。
その言葉に甘えて本日、サンプリングのため、枝の一部を切除することにしました。
カイメンと言えども切断するのはかわいそうな気もしましたが、毎日見ているとけっこうな早さで順調に成長しているようなので、思い切ってチョキン!
骨片などを調べて種類を明らかにするのだと思います。
それともう一つ、へんな生きもの研究所に気になるカイメン?がいるので、ついでにこちらもサンプリングしました。
こちらのカイメン?は先ほどと同じ水深(200-300m)で採集したホヤの体表にいくつも生えています(矢印)
長さは10mmほど。
よく見るとカイメン類で見られる石灰質の骨片らしきものが見えるのですが…
実際の所、これが本当にカイメンなのか…?いまひとつ自信がありません。
ちなみに同じ種類のホヤはいくつか水槽にいますが、このカイメン?が生えているホヤは1個体だけです。
入館して数ヶ月経過しますが、生きているのか死んでいるのかもよく分かりません。
なんとか正体がわかれば良いのですが…
【飼育研究部 森滝丈也】