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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

テヅルモヅルの腕

みんな大好きテヅルモヅル~!と言っちゃっても良いほど、テヅルモヅルは実は隠れた人気者(クモヒトデの仲間です)

現在、へんな生きもの研究所では大きなセノテヅルモヅルと小型個体3匹の計4個体を飼育しています。

 

そのうちのひとつがこのブログでもたびたび紹介している「モヅ子ちゃん」

生体にしっかりとひっついて3年以上。まだまだ「すねかじり生活」を満喫中!?(笑)

 

さて。

セノテヅルモヅルの元々の腕(基部)は5つ。

それが根元近くで分岐し、すぐにまた分岐して腕のかなり付け根から4本になっています。

そしてさらに細かく枝分かれしているわけですが、枝分かれのパターンによって腕には大きく2つの機能があるようです(役割によってパターンが異なる)

餌を与えるとよくわかります。

セノテヅルモヅルの仲間は網のように広げた腕でプランクトン等をつかまえますが、この時に使うのは細かく枝分かれした長い腕の方。

あまり枝分かれしていない短めの腕(矢印)は体を支えるために使っているようです。

さて、こちらは「モヅ子ちゃん」

ちょっと成体から取り外してみました。

このサイズでもう既に腕の機能分化が認められますね。

5本の腕の主枝(?)が目立って伸張しているので、全体を見ると★型に見えます。

やっぱりかわいいですな。そして成長はかなりゆっくりです。

【飼育研究部 森滝丈也】

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