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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

誰でもわかる水槽のしくみ その⑥

さて、重力式ろ過槽と圧力式ろ過槽の2種類を理解したところで、

大切な装置の紹介をします。

プロテインスキマー

実はこの機械、よく見ると、

泡が発生しているのが確認出来ます。

この機械は、卵白を攪拌してメレンゲを作る時の要領に似た感じで、

飼育水を高速でかき混ぜて、微細な泡を作っています。

この泡には、有機物などの汚れが吸着します。

泡を水槽の外へ排出することで物理的に汚れを除去するのです。

少し話は変わりますが、

当館では魚類のろ過槽は重力式ろ過槽を、

哺乳類には圧力式ろ過槽を採用しているところが多いです。

理由は以下に。。

「重力式ろ過槽」

長所:上部が開放しているので、エアーの供給とメンテナンスがしやすい

短所:場所を多く使ってしまう。飛沫が多い。

「圧力式ろ過槽」

長所:場所を取らない。飛沫が出ない。

短所:エアーの供給ができない。

というところから使い分けています。

しかし、プロテインスキマーを併用することで、

魚類にも圧力式のろ過槽を採用する園館が増えてきましたね。

読者の皆さんは知ることはまずなかったと思いますが、

このように水槽のしくみにも流行や傾向があるんですよw

さて、次回からは水槽を作ってみよう シリーズです。

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