さて、重力式ろ過槽と圧力式ろ過槽の2種類を理解したところで、
大切な装置の紹介をします。
プロテインスキマー
実はこの機械、よく見ると、
泡が発生しているのが確認出来ます。
この機械は、卵白を攪拌してメレンゲを作る時の要領に似た感じで、
飼育水を高速でかき混ぜて、微細な泡を作っています。
この泡には、有機物などの汚れが吸着します。
泡を水槽の外へ排出することで物理的に汚れを除去するのです。
少し話は変わりますが、
当館では魚類のろ過槽は重力式ろ過槽を、
哺乳類には圧力式ろ過槽を採用しているところが多いです。
理由は以下に。。
「重力式ろ過槽」
長所:上部が開放しているので、エアーの供給とメンテナンスがしやすい
短所:場所を多く使ってしまう。飛沫が多い。
「圧力式ろ過槽」
長所:場所を取らない。飛沫が出ない。
短所:エアーの供給ができない。
というところから使い分けています。
しかし、プロテインスキマーを併用することで、
魚類にも圧力式のろ過槽を採用する園館が増えてきましたね。
読者の皆さんは知ることはまずなかったと思いますが、
このように水槽のしくみにも流行や傾向があるんですよw
さて、次回からは水槽を作ってみよう シリーズです。