去年2015年の5月2日に偶然へんな生きもの研究所で見つけたリプケア(Lipkea sp.)
2012年の千葉県の博物館の水槽内での発見例に続く、北太平洋で2例目の発見記録となる超絶珍種クラゲです(傘径1.5-2.0cm)
当時、ほぼ同じサイズのものが2つ並んで見つかりましたが(№1 №2)そのあとすぐにアクシデントで№1のカサの一部が欠損…
ところがリプケアの再生力は強い!
しばらくすると№1は元通りの姿に復活。
その勢いに押されたかのように逆に№2の方はどんどん萎縮して、ついには根元からポロリと脱落…
ところが…やっぱりリプケアの再生力は強い!(笑)
脱落した№2の根元に残った肉塊が徐々に成長して復活!小さなリプケアの姿に!
おぉ!感動。
この顛末は去年8月の飼育日記で紹介しています。https://aquarium.co.jp/diary/archives/18637
今日は久しぶりにマジマジとリプケアを観察していました。
…おぉ!?
実はリプケアは有性生殖(卵と精子)だけではなく、無性生殖をおこなうことが報告されています。
おそらく№1の伸びた根元の肉がちぎれて育ってきたものと思われます。
拡大すると花びら状の突起が少〜しできはじめていて…
このまま大きく育ってくれると良いのですが。
【飼育研究部 森滝丈也】