本日は熊野灘(南伊勢町沖)漸深帯底引き採集に行ってまいりました!
ちょうど1ヶ月ぶり。
いつもお世話になっている甚昇丸さんに乗せていただき、日の出から夕方まで。
展示生物の採集はもちろんですが、熊野灘にどのような生物が分布しているかも調査します。
今回も研究者の方々と約束したいくつかのミッションを果たすべく、乗船しました。
そのひとつがトウジン属(トンガリヒゲ?)の鰓腔内に寄生するウオノエの仲間Elthusa propinqua の採集(和名なし)
ちなみにこのトウジンの仲間は漁師さんにメッチョと呼ばれているそうです。
Elthusa propinqua はカタカナで読めばエルスサ・プロピンカなので、メッチョのプロピンカですね(語感がイイ感じです)
さて。
そのメッチョのプロピンカ、1ヶ月前はかなりの高確率で遭遇しました。
寄生率は12-35%でした。
甲板にも魚体から落ちたプロピンカがあちらこちらで散見できました。
ところが、今回はほとんど見つからない…
同じ海域で、メッチョもたくさん採れているのに…不思議。
時期によって寄生率が変化するのでしょうか?そうだとしたら面白いですね。
今回採集した貴重なElthusa propinqua は100%エタノールで固定しました。
(追伸)本日は天気も上々でベタなぎ!船上ではしっかり食事を朝昼夕と3回頂きました!
夕飯は熊野灘で取れたユメカサゴの鳥南蛮風?どんぶり。
ごちそうさまでした!
【飼育研究部 森滝丈也】