ウスコケムシに付着していたロクソソマ科の一種(ロクソミトラ属)の萼部から幼体が出芽していました(矢印)
無性生殖でも増えることができるロクソソマは、花のつぼみのように見える萼部から幼体がこんな感じに出芽します。
本日確認したこの幼体は触手冠がだいぶ成長していて親によく似た姿になっています(萼部が下、柄が上を向いたサカサマ状態です)。
ちなみに2日前はこんな感じでした(下の画像)。
ところで、以前、ホンダワラコケムシにもロクソソマを見つけたことがあるのですが、今回の個体と外見がよく似ていました。
同じ種類かもしれませんが、違う点にも気が付きました。
下の画像を見てもらえばわかると思いますが、ホンダワラコケムシに付着していたロクソソマは幼体がいくつも出芽する多産系(?)…のような。
ひとつの親に様々な発生段階の幼体がいくつも出て、ちょっとした耳飾りのようです。
似ているけれど種類が違うのか、環境によって出芽数が変化するのか、はっきりとしたことはわかりませんが、まぁ、ともかくどんな生きものであっても小さな子供の姿はかわいくて、お母さんは立派だってことです(笑)。
…無性生殖なので厳密には「お母さん」ではないけどね。