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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ざりがにっき v.//.v 「円柱水槽」

本日の日記は文字多目です。読みにくかったらごめんなさい。

 

 

 

 

 

こんばんわ。

昨日、りゅー君にネタとして使われたシミズです。

業務連絡。

りゅー君へ。なかなか面白かったw 水中写真のある飼育日記早く書いてーな!w

あと、ウェットスーツを着ていたのは、ウェットスーツは7mmのゴム?みたいな素材で出来ています。

あの体制でぶら下がっていると、水槽の縁で腹筋が壊れかねない、というか、かなり痛い・・・w

そう。ウェットスーツで腹筋を保護しているのです。そんなつかい方もあるんですw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、りゅー君の日記にもありましたが、ザリガニコーナーど真ん中にある「円柱水槽」の工事をしました。

今までは、水槽上部ぎりぎりまで水位があったのですが、約半分まで水位を落としました。

 

 

 

 

 

理由1:底生生物のザリガニを展示するにはあまりに水槽の高さが高すぎた。

お客様の目線はだいたい水槽をぱっと見て真ん中あたりにまず目が行くようです。

そうなると、底にいるザリガニが目に入らず、ぱっと見ではとても寂しい水槽に見えてしまいます。

また、ザリガニは日中はストラクチャーの影などに隠れています。

自然の姿を見ていただくため、あえてザリガニが隠れやすいようにレイアウトされています。

これは、ザリガニへのストレスを最小限に抑えるという狙いもあります。

コアな生き物好きのお客様でしたら、すぐ居そうな場所を探し始めるんですが、一般的なお客様だと水槽をぱっとみて、さっと見渡して、見つからないと、すーっと素通りしてしまいがちなようです。

もったいない。実にもったいない。

こんなに面白い生き物を見ていただく確立を自ら下げているようなものです。

というわけで、水位を下げることにより、見る範囲を限定し、探す範囲を狭くすることにより、見ていただく確率を上げるという狙いです。

 

 

 

 

 

理由2:植物が入れられない。

ザリガニは雑食傾向が強いです。当然植物もかじります。

また、色んなところを掘ります。崩します。破壊します・・・。

ですので、水草など植えると一晩でぐちゃぐちゃにされます。

しかし、水槽のレイアウト的にも、はやはりほしいところ。

そこでシミズは考えました。

水から出せばええやん!

水位を下げて、水面より上に植物を配置することで、ザリガニたちの手から植物を守ろうというわけですね。

 

 

 

 

 

そうして出来上がった「新・マロン円柱水槽」がこちら↓

以前の水槽の写真が見つからなかったので、脳内補完をお願いいたします。

 

 

 

さてさて、このレイアウトチェンジは吉とでるか、凶とでるか。

根っこは水につかってるからなー。大丈夫かなー。

どきどきわくわく。

 

 

 

 

 

しかし、飼育係をしていると色んな壁にぶつかります。

相手は動物。いかに自分の思ったようにできるか、あの手この手を次から次へと繰り出す。

そして、思ったとおり行ったときの感動はごっつハンパないですw

そんな試行錯誤が、デジタルや紙媒体でしか見る機会がないような魅力的な生き物を、気軽に実際に水族館で見ることが出来るという、「今」に繋がっているんですね。

先輩飼育係の方々には本当に頭が下がります。

もし良かったらそんなシミズの試行錯誤があるんだと思いながら見てみてくださいw

ちょっと違った楽しみ方が出来るかと思いますw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S

本日鳥羽水族館にひとリウムして頂いた方々、ありがとうございました!

1人のお客様に声もかけて頂いたし、感謝感激です!

またのお越しをお待ちしております!!!

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