秋のイベント「鳥羽水族館で栗ひろい!?」まだまだ開催中!
今回の展示は生体ばかりですが、実は刺を取り除いたウニ殻もかなり魅力的だと、個人的には思います。
例えば、こちら。
ガンガゼ類(の仲間)を代表して トックリガンガゼモドキ。白く鋭い刺と褐色の管足、膨らんだ肛門が目を引きますが、ウニ殻だけになるとなかなか渋い色合い。
次にアルバシア類(アスナロウニ目)からエントリーしたのは ベンテンウニ。生時は細く長い刺があるのですが、殻は意外とこんな和菓子みたいな配色。比較的深い場所に生息するのであまり見かけることはありませんが、名前が表すように実に美しい「ウニ界の弁天様」です。美しい…。
このように、実に多様で、きれいな種類が多いウニ殻ですが、私が個人的にイチオシなのはキダリス類(オウサマウニ目)。
今回、トリに登場するのは ノコギリウニ。これも生きているときは、長くて頑丈な刺が生えているのですが、殻はこんな感じ。
装飾性が高くて実に魅力的。
光のあて方ひとつで、こんな表情も見せてくれます↓アール・ヌーヴォー風の模様とでも表現できるでしょうか?ツルンとした突起が良いですね(突起は棘を支持するためのもの)。
どことなくレトロな雰囲気を醸し出していますが、実際に、このオウサマウニの仲間は現生のウニの仲間で一番原始的なグループなのです。
いくつか顕著な違いがあるため、他のウニの仲間とは一線を画して異なるグループに配置されることもあるようです。
注)今回は、ホンウニ目(食用になるムラサキウニ、アカウニ、バフンウニなどなど、ウニ界の大部屋?)のメンバーは、比較的簡単に目にできるため、ウニコレの出場はご辞退願いました。ご了承ください。