全く気付かれませんが、先月の熊野灘沖脚底引き網で採集した生物の中には珍しいこんな小さな生物ものもいます。
水深230-300mで採集した深海のヒラムシです(Oligocladus属の一種、未記載種である可能性が高そう)。一応、展示水槽にいます。
本種は年に1回ほどの頻度で採集していますが、必ず見つかるのは底引き網で引き揚げられた沈木の表面。おそらく沈木に依存する生態なのでしょう。
今回、先月採集した水槽にいる個体を撮影してみましたが(上画像)、あいにく向こうを向いていたので、参考に2015年採集個体と2018年に採集個体との画像を載せておきます。
どうですか、触角の間にある小さな目(眼点)がキュートじゃないですか?ええ、私は好きですよ。
一応、展示水槽に収容していますが、体長は5mmほどなので、どこにいるのか…
沈木の表面を探せば見つかるかもしれないので、興味ある方は探してみてください。または、私に声をかけてみてください。
【飼育研究部 森滝丈也】