すでに皆さんはご存知でしょうが、この春、当館のホームページがリニューアルしました。ちょっと他所の水族館のHPにはないほどの情報量で、実際、私もまだ全ては閲覧できていません。
そんな、てんこ盛りコンテンツのひとつが「生きもの図鑑」。ここでは鳥羽水族館で飼育している/したことがある生物を画像と共に紹介しています。
生き物図鑑には私が好きな無脊椎動物のコーナーもあって、マイナー生物もいろいろ紹介されていますが…
今回、飼育日記で紹介するのは、生きもの図鑑にはまだ載っていない完全初出しマイナー生物(たぶん、これは載らないと思う…)、オーストラリアザリガニヤドリツノムシです(和名が長い…)
本種は西オーストラリア原産の扁形動物(プラナリアの仲間)で、体長は5㎜ほど、全身が真白、5本の触手が見た目の特徴です。オーストラリアのザリガニ(マロン)の体表にくっついて生活しています。
餌は水中の有機物なので、マロンに対して悪さをするわけではないそうですよ。逆に、宿主のマロンがいないと生存できないと考えられているくらい強~い共生関係だそうです(もちろんマロンの方はヤドリツノムシがいなくても生きていけますが)
まぁ、かなり小さいので、よく探さないと見つからないかもしれません。でも、よく見れば、可愛いと思いますよ、個人的には(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】