皆さんこんにちは、ともちゃんです。
セイウチは興味があるものに対して「ニオイを嗅ぐ」という行動が頻繁にみられます。
これはテンちゃん。
こっちに近づいてくる時に、少し鼻が開いていますね。
こんなに近くで写真を撮っていても、鼻は開いていません。
これは生後5ヶ月くらいの写真です。
セイウチもほ乳類なので肺呼吸、水の中にいる時はもちろん鼻が閉じています。
鼻が開くときは…
・何か興味のある物体がある
・呼吸をする時
に観察することができます。
セイウチの嗅覚については、論文や文献にはっきりと記されていません。
「子供のセイウチがお母さんを区別するため」という記述が少しあった程度でした。
かといって、獲物のニオイを感じ取る、ということでもない気がします。
実際にエサを探す時は、まずはヒゲで確認し、自然界でも砂中の貝や軟体動物などをヒゲで掘り起こすほどです。
セイウチにとって嗅覚は、そこまで重要なものではないのでしょうか?
鳥羽水族館の4頭のセイウチの中でも、ニオイを嗅ぐことに対して積極的な個体や、あまり興味ない個体もいます。
ますますセイウチたちへの疑問が深まりました(^^)
【飼育研究部 ともちゃん】