先月末の沖合底引き網採集で、熊野灘の水深300mから「謎の黄色い球」も採集したとお伝えしましたが、現在、へんな生きもの研究所で順調に成長しています。
前回もお伝えしましたが、どうやらこれは貝の卵嚢のようです。
どうやらガクフボラ科の貝類の卵嚢のようです。ガクフボラ類のメスは卵嚢に入った卵を産卵し、この卵嚢の中で成長した幼貝が這い出てきます。
今もよく見ると卵嚢内で動き回る5匹の幼貝たちの姿を見ることができます。
この卵嚢を採集した海域で見つかるガクフボラ類はニクイロヒタチオビなので、おそらくこの貝の卵嚢だと思われます。
孵化が楽しみです。
【飼育研究部 森滝丈也】