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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

パラオとオオベソ

鳥羽水族館で見ることができるオウムガイ類はオウムガイ、パラオオウムガイ、オオベソオウムガイの3種。

3種同時展示は日本唯一。合せて水族館生まれのオウムガイもご覧いただけます!

オウムガイが南太平洋のフィジーからオーストラリア、フィリピンにかけて広く分布するのに対し、パラオオウムガイはパラオのみ、オオベソオウムガイはニューカレドニア島周辺に分布が限定されています。

パラオオウムガイは殻径が21cm以上にも達するオウムガイ類最大種。実物を見て頂くとその迫力が実感できるので、ぜひ、直接見てご確認ください。

殻の模様は薄めの印象ですね。

こちらはオオベソオウムガイ。殻の中央に臍孔(サイコウ)が大きく開いているので簡単に見分けがつきます。殻の模様は赤みが強く、美しいですね。

パラオオウムガイについて面白い情報を得ました。

パラオ国際サンゴ礁センター(水族館)の職員さん曰く、パラオでは飼育3ヶ月でパラオオウムガイの殻の模様が退色し、真っ白になってしまうのだとか。

当館では、飼育していてもそんな風に退色してしまうことはありません。特にオオベソの殻は緻密で、長期間飼育しても殻の模様が鮮やかに残る印象がありますね。

飼育環境の違いもあるでしょうが、オウムガイの種類によって殻の質にも違いがあるような気がします。

【飼育研究部 森滝丈也】

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