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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

snowman – sea urchin

最近、日本語話者以外の方に飼育日記が読まれることがあるようなので、タイトルを英語にしてみたり(笑)。

snowman – sea urchin(雪だるまウニ)…まぁ、例の鏡餅ウニPrionechinus forbesianusの話題ですが。

 

がぁ~!!

少し現実逃避気味ですけど(笑)…このウニのことが気になって気になって仕方がありません!

(やらなきゃいけないことは他にあるのに)

 

今日もやはりずっとこんな状態。

作業の合間に初めて顕微鏡で観察してみると…

前回も書き込みましたが、下側の大型個体の肛門はやはり突出しているようです。

The anus of the lower sea urchin seems to project.

上側のウニの肛門付近は平らで、形態が少し違っているように見えます。

The anus of the upper sea urchin seems to flat.

保育習性をもつウニは雌雄で肛門周辺の形が異なる場合が多いそうですが、果たしてこのウニもそうなのでしょうか…?(今のところ、この行動は稚ウニを保育しているのではなく、繁殖のためのペアリングに思えますが…)

調べてみると、確かにこのウニは性的二形(性別によって個体の 形質が異なる現象)が知られているようです。

ちなみに、日本近海で保育習性(あるいはペアリング行動)を持つウニの存在はこれまで知られていないはずです。

(このウニは三重県沖水深300mで採集)

ますます興味深い!もう少し観察を続けねば!

 

ちなみに、下側のウニと同サイズ(殻径15mm)の標本の肛門を拡大観察すると、こんな感じでした↓

(性別不明)

上側のウニとほぼ同じサイズ(殻径10mm)の肛門付近はこんな感じ↓

(性別不明)

注意)このウニ同士が重なっていたわけではありません。

 

そして、観察終了後。

ウニを隣り合わせてしばらく置いておいたら、ゆっくりと大型ウニに登っていく小型ウニ…

うわっ動きかわいいわ(笑)。

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