世界セイウチの日で、「セイウチに味覚はありますか?」と質問をいただきました。
YouTube Liveでは音声が途切れていた部分もあるので、改めてお伝えします!
私が調べた中なので、また新しい情報や他の情報があるかもしれませんが、
味覚の種類は「旨味・甘味・苦味・酸味・塩味」に加え、近年の研究で脂肪酸を味覚として感知する神経と受容体の関係性が発見されたそうです。
それぞれ、タンパク質や炭水化物、毒物や腐敗物、体内の塩分調整、脂肪が含まれるミルクを感知するためとなっています。
鯨類や鰭脚類に一貫して示されているのが「味覚が退化している」という事。
セイウチの舌をよく見ると私たちのような味蕾程の凹凸は分かりません。触ってみてもツルツルに近い感覚。
鯨類や鰭脚類は餌を捕まえるときや大きな獲物を小さくするために歯を使うこともありますが、咀嚼のためには使いません。(セイウチは貝類を吸って食べるので少し例外)
人間のようにモグモグ噛むと、逃げられてしまうかもしれません。
餌を噛まずに飲み込むので、咀嚼の必要性や味を感じる必要性が低下したのではないかと言われています。
ただ、間違って認識してほしくないのが、あくまで「低下・退化」なので、全く味覚がないわけではないという事です。
【飼育研究部 クルム】









