鳥羽水族館の「古代の海ゾーン」サメ水槽には、1匹のシロワニ(Carcharias taurus)英名:Sand tiger shark がいます。
当館に入館したのが、2007年6月15日のこと。もう18年になります。
水槽に入りたての頃は、まだ幼い感じ(若魚の顔つき)でしたが、今では貫禄たっぷりです。

↑↑ 撮影2022年
飼育担当である私は、時々水槽に潜って給餌(サバをあげています)や掃除をしています。
水槽の底にある餌の残り(残餌:ざんじ)を回収していると、時々見つけるのが『サメの歯』です。

↑ こちらが先日の潜水作業で拾った「シロワニ」の歯です。
真ん中に、特徴的な細くとがった歯があるのですが、よくよく見るとその左右に小さな突起が見えます。(専門的には三尖頭と表現します)。
食いちぎるというよりは、ガブリと嚙みついて放さないっていう歯の形をしています。
ご存じのようにサメの歯は、一生涯生え替わり続けます(人にしてみればうらやましい話ですね)。
潜水作業のたびに拾い続けたシロワニの歯は、集めて大事に保存してあります。

入館間もない頃の歯と最近回収した歯では、大きさが違います。
生えている場所によっても形が変わります。おもしろいですね。
【飼育研究部 たかむら】






