小笠原諸島及び伊豆諸島の一部海域に分布するアカイセエビPanulirus brunneiflagellum ですが、まれに紀伊半島などで見つかることがあります。
現在、鳥羽水族館の伊勢志摩の海ゾーンで飼育中の若いアカイセエビは、2023年12月に市内(国崎)で採集された個体。
鳥羽周辺では本種の採集報告がないため貴重です。
日中は私が組んだ岩の小部屋の中にひそみ、夜になると周辺を散歩するなど、気ままな毎日を過ごしています。
さて、水族館に搬入して3ヶ月目で脱皮(2024年3月)して以降、なかなか2回目の脱皮がないな…と思っていましたが…
昨日(3月10日)脱皮しました!
ちょうど1年ぶり。
頭胴甲長73㎜ (前回は71㎜)少し成長していていました。
脱皮殻を中から見るとこんな感じ。目から青空が見えています。
【飼育研究部 森滝丈也】