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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

リュウグウノツカイが現れた!

リュウグウノツカイが現れた!

18日の朝、大紀町錦漁港の漁師さんから「定置網に生きたリュウグウノツカイが入った」との連絡を受けました。
残念ながら、第一報の直後には死んでしまいましたが、貴重な標本として譲り受けました。
全長133.6cm(後端は欠損)の若い個体でした。
県内でリュウグウノツカイの確認例はあまり聞いた覚えがなかったので調べてみると、1928年11月~2011年3月に日本で確認された336件の深海魚出現記録の報告を見つけました。
この報告によると、リュウグウノツカイの出現はこれまでに101例あるようですが、その多くは日本海側。太平洋側の発見例はかなり少ないようです。
特に三重県内では1995年1月、2004年6月の2例だけ。
どうやら今回の若いリュウグウノツカイは県内3例目になりそうです。
状態は良いので、標本化して今年の夏頃に公開する予定です。お楽しみに~
さて。
昔からリュウグウノツカイなどの深海魚が出現すると「大地震の前触れかも」といった声を聞きますが、深海魚出現報告と地震との関連性も調べられていて、二つの事象に関連はない、と結論づけられています。
ご安心を(でも日頃からの備えは大切です)
【飼育研究部 森滝丈也】
参考
織原義明, 野田洋一, 鴨川仁(2018) 1928~2011年に日本で確認された深海魚出現報告.東海大学海洋研究所研究報告, 39:37-79
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