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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

クモガニの摂餌方法

クモガニの摂餌方法

今回は地味な“小ネタ“ながら(個人的に)興味深い話題を紹介します。それは、へんな生きもの研究所で飼育中のクモガニ Oncinopus aranea の摂餌について。

本種は小型ということもあり、水族館などではあまり見かけないような印象があります。生態情報もほとんどないのではないでしょうか。

へんな生きもの研究所では今年の夏から飼育してます。

歩脚は普通のカニと同じ4対ですが、後ろ2対の歩脚の先端でヤギなどの枝をつかんで、普段はほとんどそこから移動することはありません。

前2対の歩脚はフリー状態で広げているので、おそらく、近づく餌を待ち構える「待ち伏せ」の捕食生態だと思われます。

へんな生きもの研究所では、餌に活きたアミ(エビに似た小型の甲殻類)を与えていますが、確かにアミが近づくとクモガニはパッと覆いかぶさるようにアミを捕まえます。

先日、少し多めにアミを投入したのですが…

夕方、水槽を見ると、クモガニが何かを抱えていました。

よくよく見ると…それは大量のアミ!

何とアミを丸めて団子にしているじゃないですか!(ピントが甘くて申し訳ありません)

近づいてくるアミをその都度捕まえて団子にしていると思われますが、アミ団子を抱えたまま、新たなアミを捕まえているのでしょうか?

これは面白い。

興味深いので、時間を見つけてあらためて観察してみることにします。

【飼育研究部 森滝丈也】

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