さあ、歯と口の健康週間5日目ということで、本日はアメリカビーバーをご紹介!
ビーバーといえばこの立派な前歯(門歯)!
人参では無いですよ🥕
これはシーポン(アメリカビーバー・オス)の門歯です。
ビーバーは4本の門歯と16本の臼歯、合わせて20本の歯があります。
門歯はものを削る役割、臼歯はものをすりつぶす役割があるのですが、なかでも門歯は一生伸び続ける歯なのです。
野生では、この立派な門歯を使って木を切り倒したり削ったりしているんですよ。
鳥羽水のビーバー達も木を削るのがとても上手✨
いつも一枚板を渡していますが、平均10日後にはご覧の通り!まるで彫刻作品のようです✨️
この削り方にも個性が出るんですよ。
そして「歯が黄ばんでいる💦」というお声をよく耳にしますが、歯がオレンジ色なのは日頃から頑張って木を削っている証拠なのです。
木を削ることで歯に含まれている鉄分が化学反応を起こし、オレンジ色になっています。
先程の骨格標本をよく見ると、オレンジ色なのは門歯の表面だけで、門歯の裏面と門歯以外の歯は白色をしていますね。
生きものの歯に注目すると、生態や食性がよく分かりとても面白いなと感じます。
明日は【りゅうざき】さん!
どんな生きものの歯についてお話してくださるのか楽しみです♪
【飼育研究部 さいとぅ】