すでにHPで告知されていますが、春のイベント「大集合!十匹十色の赤ちゃん展!」が開催されます。3月17日(金)~5月7日(日)
只今、絶賛準備中!(焦)
さて。先日、イベントの展示生物としてポットベリーシーホース(タツノオトシゴの仲間)を業者から購入したのですが、一緒にエビの幼生みたいな謎生物が混入していました。
2㎝ほどの大きさでしたが、透明なので気付かず混入したようです。
ところが、このエビの幼生?の正体が全く見当つきません…。
数日間、悶々としていましたが、昨日、知り合いの研究者にたずねたところ「アンフィオニデス」なる種だと判明しました!
アンフィオニデス…初めて耳にしました。
ざっと調べた限り、アンフィオニデスはエビと同じ十脚目に入れられていたり、独自のアンフィオニデス目が設立されていたりと、どうも分類学的位置がはっきりしていないようです。
Amphionides reynaudii 1種だけが知られていて、本種だけでアンフィオニデス科、アンフィオニデス属を構成しているとか。ただ、DNA情報から見ると、タラバエビ科の不明種の幼生の可能性があるそうです。
幼生の時期は海の表層で暮らし、成体になるにつれ深海に移動すると考えられているようですが、いずれにしても、現時点では、わからないことが多い興味深いエビ?です。
【飼育研究部 森滝丈也】