先日、全身モジャモジャの小型クモガニ類が数種入館しました。
この仲間は互いの種名や、海藻やカイメンの切れ端をカモフラージュするために体にくっつける習性が似ているので、見慣れないと区別が少々難しいかもしれません(今春、入社したばかりの新入社員さんもどこを見て区別すればいいのか悩んでいましたね)。
でも見慣れれば簡単です
今回は4種を紹介します。
まずは、こちらが私イチ押しのワタクズガニ。確かにこれは「綿屑」です…。ワタクズガニは全身がモジャモジャしていますが、何故か華奢な朱色のハサミ脚だけはツルツルのスベスベで、このギャップが可愛いヤツです(1枚目のアイキャッチ画像もワタクズガニです)
次はモジャモジャ2号、ワタクズガニと種名が似ているワタクズダマシ。甲の形がちょっと洋ナシっぽいですかね。この画像では分かりにくいですが。
そして続くモジャ3号はモクズショイ。「もずく」ではなく「藻屑」ですね。藻屑を背負っているのでモクズショイです。
最後に紹介するモジャ4号はカイメンガニ。この個体は結構全身をコーディネートしていますね。
どうでしょうか、皆さんはモジャモジャカニーズの見分けが付いたでしょうか?
【飼育研究部 森滝丈也】