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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オンラインでオウムガイの愛を語る

オンラインでオウムガイの愛を語る

昨日、「オンラインツアー【バレンタインデー企画】これも愛!?へんな生きもの×水槽のカップルたち」2回目が無事終了しました。オンライン開催ということで、東京など遠方からの参加者が目立つ中、何とはるばるカリフォルニアから参加された方も!驚きました。

さて、今回はバレンタイン企画ということで、オウムガイの繁殖を「激推し」しましたよ。

今回紹介したのは、初公開となる精子の動画や、交接シーンや産卵、胚発生の様子、フワフワと泳ぎながら餌を探す赤ちゃんオウムガイなどなど。参加者の多くは小学生低学年ですが、この年齢はなぜかオウムガイ好きが多いですね。

内容は少々マニアックでしたが、興味を持って楽しんでもらえたようでした。お話を終えると色々と質問を頂きました。

さて、本番では使用しなかったのですが、今回の飼育日記で紹介するのは、メスのオウムガイの口周辺の様子。

実は、メスの口の下には卵を産み付けるための太い特殊な腕が1本あります。先端はヘラ状に広がっていて、24本ほど触手が並んでいます。

この腕を使って、やわらかな卵の外殻をこねるようにして岩のすき間などに産み付けます(外殻はしばらくすると硬化します)。

普段は隠れて見ることはできないので、この腕をぐーんと伸ばす姿を見ることができたら超ラッキー!その時はオウムガイマニアを名乗れますよ。

【飼育研究部 森滝丈也】

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