皆様、明けましておめでとうございます。
鳥羽水族館は年中無休。本日仕事始めのまえだです。
鳥羽は元日から寒波の影響で非常に寒いですがその分セイウチたちは元気いっぱいです。
突然ですが世界中で絶滅に瀕する生物がどれだけいるかご存知でしょうか?
IUCNという国際的な自然保護団体が世界中の生物の生息状況を調査しまとめた「レッドリスト」というリストがあります。
2021年の12月9日の最新版によりますと142,577種を調べた結果、40,084種と実に3分の1もの種ががいわゆる絶滅危惧種にカテゴライズされました。
鳥羽水族館の生きものたちの中にも絶滅危惧種は沢山います。
こういう話を小学生の時に聞き、何とかしたいと思った事が飼育係を志したきっかけでした。
私は飼育係とは自然と人との橋渡し役であると個人的に考えてこの仕事を続けています。
いかに生きものたちの魅力を伝え、興味を持ってもらうか。
そうして興味を持った人たちが将来的に自然に何かを還元するような行動をしてくれるきっかけになれば、少しは私の仕事にも価値があるのかなと思います。
「人の心に種をまく」という言葉をネットで目にしました。
発芽率はとても悪いかもしれませんが2022年も生きものたちとたくさんの種をまいていきたいと思います。
どうぞ本年も鳥羽水族館の応援をよろしくお願い致します。
【飼育研究部 まえだ】