よくクイズの問題にするのですが 『タコは8本、イカは10本。それではオウムガイの腕は何本?』
この答、皆さんご存知でしょうか?
答えは「オスが66本、メスが90本(個体差あり)」です。
普段よく目にするウネウネと動く細い腕(触手)が左右19本ずつの38本。加えてその内側、口の周囲に24本。眼の前後にもセンサーの役割を持つ触手が1本ずつ合計4本あるので、これで合計66本。オスはこれで全て。メスは口の下側に産卵のための器官(腕)があるのでさらに24本程度多くなります。
今朝、水族館生まれのオオベソオウムガイ№63が触手を伸ばして泳いでいました。
餌を探しているのでしょうか?
オウムガイの触手はイカやタコと違って吸盤はありません。代わりに細かな溝(スリット)が並んでいて、この溝の作用で触手はかなりペタつきます。
触手は餌を捕まえたり、休憩する時、交接の際にメスを抱える時などに使います。
この日は、隣の展示水槽でも成体のオオベソオウムガイ№100が同じ格好で休憩していました。
【飼育研究部 森滝丈也】