代謝の遅いダイオウグソクムシは、水槽内では餌を食べるペースもそうですが、排便のペースも遅いようです(野生ではどの程度か不明)。
先日(5月12日)、久しぶりに排便を確認しました(2年ぶり8回目)。散らばっていた未消化物は、これまでにも記録がある魚のウロコでした。
これまでに確認した未消化物は魚の骨や、ウロコ、カイメン?、紙、他の等脚類など…どれも水族館で与えた餌由来ではなく、海で食べたと思われるものばかりでした。この未消化物を調べることで、ダイオウグソクムシの食性がわかるのではないかと記録を残しています。
魚の頭骨のような、かなり大きな未消化物が出てきたこともありました。これをどうやって食べて出したのか、不思議です。
ヨコエビ?や等脚類の仲間など、正体が気になるものも見つかることがあります。
今回もどの個体が排便したのかわかりませんが、1番近々に入館した個体は№29(2019年11月搬入)なので、仮にこの個体だとしても少なくとも半年はお腹の中にあったことになりますね。
【飼育研究部 森滝丈也】