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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

新種!ヤドカリスナギンチャク

新種!ヤドカリスナギンチャク

「へんな生きもの研究所」で飼育していたスナギンチャクが琉球大学大学院の喜瀬浩輝さんらの研究グループによって新種であることが明らかになりました。ヤドカリスナギンチャクEpizoanthus xenomorphoideus (エビゾアントゥス ゼノモーフォイデウス)です。

このスナギンチャクはこれまでに水族館で稀に飼育されることがありましたが、種類は特定されていませんでした。鳥羽水族館では2010年以降、6回ほど搬入記録があり、飼育日記でも何回か紹介しています。それを見た研究者から連絡があり、当時、予備水槽で飼育していた個体(2014年に採集)を基に今回新種記載された…という顛末でした。

当時の画像をあらためて確認すると…偶然写っていました。…って、わかりませんね(笑)これです。

本種の学名は「エイリアン(ゼノモーフ)に似た」という意味です。群体の形が卵から孵化した直後のフェイスハガー(わかりますか?笑)に似ていることから研究者が名付けたのですが、なかなかインパクトある学名ですね。

スナギンチャクはヤドカリが背負う巻貝を徐々に溶かしながら成長していき、最終的にはヤドカリは直接スナギンチャクだけを覆う形になります。

共肉から何本ものポリプが林立する姿はなかなかの「へんな生きもの」っぷりです

今は、展示していませんが、採集できたら展示する予定ですので気長にお待ち下さい。

【飼育研究部 森滝丈也】

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