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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

水族館生まれのタバネサンゴが9年目を迎えました

コーラルダイビングゾーンで飼育中のタバネサンゴが誕生から9年経過しました。

実は、このタバネサンゴは和歌山県の串本海中公園センターさんで繁殖したものです。

串本海中公園センター(以下、串本さんと略)ではこれまでに何種もの造礁性サンゴの繁殖に成功しており、タバネサンゴも20年近く前に繁殖に成功しています。調子良く成長を続けるこのタバネサンゴは私のお気に入りのひとつです。

タバネサンゴの成長を過去の画像を並べて比較してみるとこんな感じ。

3年目
4年と半年
6年目
9年目

タバネサンゴのプラヌラ幼生はゴマ粒のような姿で、しばらく海中を泳いで適当な場所に着底します。最初は小さなイソギンチャクのような姿で、次々と分裂して数を増やしていきながらサンゴの群体は大きくなっていきます。

串本さんの報告では、水槽内のタバネサンゴは孵化後7年で産卵を開始(配偶子放出)したそうです。それで、当館でも配偶子放出しないかと期待しているのですが、一昨年も去年もダメでした。やはり1群体だけだと無理なのでしょうか…(ちなみにタバネサンゴは雌雄同体です)

ともあれ、今年も当館のタバネサンゴの産卵を淡く期待しています。これからの成長を想像しつつ、こっそり萌えています(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

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