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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイの記憶力

オウムガイの記憶力

オウムガイ好きの小学生から、「オウムガイの知能は高いのですか?」という質問をいただきました。オウムガイは、無脊椎動物の中でも特に発達した脳を持つタコと同じ頭足類の仲間ですが、脳の構造や記憶能力には大きな違いがあります。タコは迷路を覚えたり、瓶のフタを開けたりするなど、高度な学習能力を持つことで知られていますが、オウムガイではそこまで複雑な行動は確認されていません。

オウムガイの脳(神経環)

ところが、2008年の研究でオウムガイにも学習能力があることが示されました。青い光を見せながら給餌を繰り返すと、やがて青い光だけで触手を伸ばし、餌を探すようになったそうです。

さらに興味深いことに、学習後30分までは青い光に強く反応したものの、1時間後には反応が消え、その後6~12時間ほど経つと再び反応するようになったそうです。どうやらオウムガイにもタコなどと同様に、短期記憶と長期記憶に相当する仕組みが備わっている可能性があると言えそうです。

ただし、その長期記憶はタコほど長くは続かず、24時間後には学習内容を忘れてしまうとのことなので、オウムガイは「記憶できない」のではなく、「記憶を保てる時間が比較的短い」ということになりそうです。

私は、担当が変わってオウムガイ達と顔を合わす機会が少なくなりました。彼らの記憶にとどまり続けるためにも頻繁に会いに行かねばいけませんかね(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

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