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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイが大人になるまで

オウムガイが大人になるまで

先日、将来は森滝さんの弟子になりたいというオウムガイが大好きな小学生から、手描きのTシャツをいただきました。嬉しくてすぐに袖を通しましたよ!

さて、そんなオウムガイですが、何歳で大人になるのか、実はよく分かっていません(定説では性成熟まで10~15年ほどかかるとされています)。

2025年にアメリカ動物園水族館協会(AZA)が発行した「Chambered Nautilus Care Manual」には、当館の姉妹館でもある、ニューカレドニアのラグーン水族館で孵化したオオベソオウムガイが1522日齢(約4歳2か月)で初めて産卵したとの報告があります。

これは、野生で考えられているよりもかなり若い年齢での産卵記録です。

ところが、実は、鳥羽で孵化した2匹のオオベソオウムガイはさらに若く、なんと853日齢と911日齢(約2歳半)で産卵しています。

当時は今より少し高めの水温で飼育していたので、成長や代謝が速くなり、性成熟も早まったのではないかと考えています。

卵を産んだことはメスの生殖機能が発達していた強い証拠ですが、これだけで「オウムガイは2~4歳で成熟する」と結論づけることはできません。それでも、飼育下で生まれた個体を何年も育て続けることで、野生個体からは分からなかったことが見えてくるはずです。

オウムガイの謎は、次世代の方々に解明してもらいたいですね!

【飼育研究部 森滝丈也】

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