5年前から密かに計画を進めていたTTP【Tobasui Tempura Project】(笑)
ついに、へんな生きもの研究所でテンプライソギンチャクを展示開始です!
テンプライソギンチャクとはカイメンと共生する珍しい生態を持つイソギンチャクで、2006年に神奈川県三浦市の磯で発見されました(その後の調査で新潟県の佐渡島、鳥羽でも見つかっています)。私が鳥羽市安楽島町の磯で初めて採集したのは2013年8 月で、当時の飼育日記でも紹介しました。これが鳥羽における初記録。いまでも、以上の3地域でしか確認されていないようです。
今年4月にようやく新種記載されたので「テンプライソギンチャク」というキャッチ―な和名でお披露目できる運びとなったのです(それも新属新種の珍しいイソギンチャクです!)。触手が縮むとエビの天ぷらに激似ですよ。
今月8日に名古屋大学の菅島臨海実験所におじゃまして採集しました。
生態に謎が多いテンプライソギンチャクなので、水族館での飼育を通じて生態解明が明らかにしたいと考えています。
ぜひ、水族館に見に来てください。
【飼育研究部 森滝丈也】