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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

クモガタウミウシとバナナムシ(仮)

先日、2年ぶりにクモガタウミウシが入館したので、さっそくへんな生きもの研究所で展示開始しました。

ご覧のように、このウミウシは褐色の背面に濃淡のある雲紋が散らばっていて、かなり地味な印象がありますが… 

驚きなのが、腹面の色。

派手!というか毒々しいほど…

美しく可愛いイメージの種類が多いウミウシですが、コイツは真逆。

水槽に入れて、裏側がチラッと見えるとヤバいぐらいです(笑)

 

実は、このウミウシの体の中に私が「バナナムシ(仮称)」と呼ぶ、体長2cmほどの全身黄色の寄生虫が見つかる場合があります。

(内部寄生性ウズムシ類、フェカンピア科の一種)

2年前に初めてこの寄生虫を見つけた時は驚きました。

今も種類が特定できておらず、謎のままのままですが、当時も正体不明生物が現れた!と話題になって、テレビのニュースにも取り上げられました。

 

このバナナムシ(仮)は ウミウシの体内で成熟すると体から抜け出してコクーン(繭)をつくりはじめるという興味深い習性があります。

繭を作ると、その中で産卵するそうです(ムシは死にます)

2年前は研究者の力を借りていろいろな角度からバナナムシを調べ始めましたが、遺伝子の解析が上手くいかず、正体不明のまま…

いつか正式な名前を付けたいと考えているので、今回もクモガタウミウシから出てこないかと期待しています。

出てきたらまたお知らせします。

【飼育研究部 森滝丈也】

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