本日は毎月恒例の沖合底引き網採集。
いつもお世話になっている甚昇丸さんに乗船させていただき、朝の4時から夕方5時まで熊野灘の水深300mあたりの生物を採集してきました。色々と興味深いものが採集できましたが、あの謎の黄色い球も採集できましたよ。
あの黄色い球とは、以前、飼育日記でも紹介したことがある、ツノガイの殻に付着した直径7mmほどの黄色い球のこと。
これが何なのか、正体は未だ不明…
そしてこちらが去年の5月に採集したもの(画像2枚)
見ておわかりのように、去年見つけた黄色い球が付着していたツノガイの中にはホシムシが共生していました。
そして、今回採集したツノガイの貝殻の中にも同じようにホシムシが共生していました。
つまり前回と全く同じ姿というわけです。
見比べてみれば、黄色い球がツノガイに付着している位置も去年と同じですね。
3例ともツノガイの中にホシムシが共生していて、そのツノガイには同じ位置に黄色い球が付着していた…これはホシムシと黄色い球に何らかの関係があると考えるのが自然でしょう。
とは言え、ホシムシがこんな球(卵塊?)を産み付けるとも考えにくいですけどね。何だろう?
興味深いのでもう少し調べてみます。
【飼育研究部 森滝丈也】