昨晩は宿直でした。
朝、見回りをしていると…
おぉ!へんな生きもの研究所で14組もの「鏡餅ウニ」に遭遇!これは過去最高数です。(カメラを忘れたので過去の画像を使用)
鏡餅ウニ(仮称)は、熊野灘の水深300m付近に生息するウニで、沈木に群がりそれを餌にしています。和名はありません。
現在、この水槽では32匹を飼育していますが、そのうち28匹が重なっていた(14組)ということは…鏡餅率は実に87.5%!
フリーなのはたった4匹だけ。
前にも紹介したように、最近は、よく重なっている姿を見かけます。
なぜこのように重なるのか詳細は不明ですが、いまのところ「排泄物を食べるために上に乗る」のではないかと考えています。
小型個体は沈木を食べる機能が未発達なために、大型個体の上に乗っかるのではなかろうかと…
ちなみに大型個体の排泄物はよく見かけますが(下画像の茶色い粒)上に乗る個体の排泄物は見かけたことはありません。
上の個体が下の個体の排泄物を食べている証拠が得られたらハッキリするのですが、これはさすがに解剖しないと証明するのは難しいでしょうねぇ。できるだけそれは避けたい。
【飼育研究部 森滝丈也】