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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

24号は成熟しているでしょうか?

現在、当館で飼育しているダイオウグソクムシは7匹ですが、メスは№24(24号)1匹だけ。

全長23cmあります。

ニコニコ生放送中、24号は大人ですか?(成熟していますか?)とよくたずねられたのですが、成熟している可能性は高いのではないかと考えています。

というのも、これまでに知られている成熟メスの最小サイズは16.5cmであると海外の論文で報告されているからです。

ちなみに、以前、当館で飼育していた小型のメス(全長15.5cm)も死亡後に解剖すると生殖巣が発達していました。

この個体の卵径は5-7mmほどでしたが、おそらく体の大きさに合わせて卵のサイズは変化すると思われます(最大で13mmに達するそうです)

 

こちらがその小型個体(20号)の生殖巣の様子です。

このことから、さらにサイズの大きな24号であれば、既にも成熟している可能性が高いと推測できるわけです。

 

成熟したダイオウグソクムシでは脱皮の際に卵を保護する覆卵葉という器官が形成され、それと同時に産卵するようです。

もちろん、これまでにダイオウグソクムシの繁殖行動については観察されたことはないので、飼育を継続をして今後、明らかにできればと期待しています。

当然、飼育環境はこれまで以上に良いものにしないとダメでしょうが…

【飼育研究部 森滝丈也】

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